らせん

「私はきっと何もかもにあなたのことを見つけて、必ず思い出すわ。」 歩きながらふいに彼女が言った。 「たとえ忘れちゃったとしても。」 「何もかもって?」 「だって一緒にいろんな物を見て、いろんなものを食べたわ。だからこの世のどの風景にもあなたの…

考え

「就職というのは、自分の労働時間を対価にお金を保証してもらう、ということですから。今でさえ、お金の保証がなくなるのが怖いのに、五年後、十年後、もっとお金が必要とされている状況で、恐怖はもっともっと大きくなっていると思ったんです。そうなれば…

親という生物になりきれるのか

電話がかかってくると、私は寒くても窓をあけて、空気を吸うことにしていた。星も見ることにしていた。手元を見ていると、もっともっと好きになってしまいそうだから、なるべく遠くのことを、考えようと思ったのだ。

頭がぐらぐら

でも世界からの距離感なんてこと、あんまり考えない方がいいわよ。「道のり」はわりとはっきりしているものだけど、「距離」なんて不確かで曖昧で、儚いものなんだから。 少なくともまだ、私はアイムプリティファッキンファーフロムOKって感じではない。 で…

継続は力になります

学校で僕らが学ぶもっとも重要なことは、もっとも重要なことは学校では学べないという真理である。 そう、ある種のプロセスは何をもってしても変更を受け付けない、僕はそう思う。そしてそのプロセスとどうしても共存しなくてはならないとしたら、僕らにでき…

何を「生」として日々を送ればいいのか

言葉を使えばいつもちゃんとコミュニケーションができると思いすぎることは、じつはたいへん危険なことです。 「自分」がわかるようになるためには、「他者」というものの存在を理解しなければならない。

箱の中

すぎたことはみんな箱のなかに入ってしまうから、絶対になくす心配がないの。すてきでしょう? 何かを所有することで、ひとは地上に一つずつ縛りつけられる。

最近読んだ本

ちょっと苦手。文がメルヘンすぎる?のか途中で脱落してしまいました。 映画が好きで、本も読んでみたかった。でも結局読みながらも役所広司の顔がちらつきます。笑 もう1回映画が観たくなった。 軽い文体なんだけど、なんだかほっこりする。こんな親子関係…

loveholic

恋愛中毒 (角川文庫)作者: 山本文緒出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2002/06/25メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 71回この商品を含むブログ (127件) を見るタイトルからしてわかることだけど、重たい。でも、人の心が動いていく様子がすごく緻密になめ…

どくしょ

建築に夢をみた (NHKライブラリー)作者: 安藤忠雄出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2002/04/18メディア: 新書購入: 2人 クリック: 32回この商品を含むブログ (26件) を見る1つずつ紹介されている建築を巡りたくなる本だった。 安藤忠雄の建築は、建築自体が…